今日は原木舞茸のお話

みなさん、舞茸をご存知でしょうか。

そう、あのヒラヒラした奴。「なんか食べたことあるわ~」程度のキノコだと思います。

 

でもそれはほとんどが菌床栽培のもの。
原木栽培で作った舞茸はほとんどの方が食べたことが無いと思います。
原木栽培の舞茸は「天然物に限りなく近い!」と言われるくらい本当に美味しい~んです!香りも歯ごたえも格別なんです♪
その原木舞茸を当店では試験的に栽培する事になりました♪
早速見て頂きましょう、これが原木舞茸のベース基地だ!どーん!!

クヌギの木に舞茸の菌を活着させたものです。
白い所は全部舞茸菌です。しっかり付いておりますね。

こうなるまでは滅菌状態(舞茸菌は居ますよ)で雑菌が付かないよう袋に入れられて培養されます。

こんな感じ。

ね~初めて見るでしょ?
私も初めて見た時はビックリでした。同じ原木栽培でも椎茸とはまた違う。キノコの世界、奥深しです。
これをなんと土に埋めちゃいます。こんな感じですっぽりと。

そしてこっからドーーーン!並べていきます。

一見簡単そうに見えるでしょ?

いえいえ、全て手作業なので大変なのです。

一般的に原木舞茸をされる方は畑の上に人工的に影を作り(小屋やハウス)栽培されています。菌は直射日光に弱いので影を作らなくちゃいけない。そして土に埋めなくちゃいけない。それを考えると効率的に(機械も入って掘りやすい、作業しやすい)どうしてもそうなっちゃうのですが、うちはあくまでも渡川の自然を活かして行きます。

そう林内に伏せるのです。

もちろん舞茸菌の好きなクヌギの下。

ええ、言うが易しで、木の下には草もあれば木の根っこもありで掘るのって無茶苦茶大変なんです。

でも天然で生えている条件に近い方が絶対美味しい舞茸が出来ると思うんです。だって舞茸もそっちの方が嬉しいでしょ?イキイキとするはずですよ、だって大好きな環境なんですもん♪

が、しかし作業は大変…

こんな感じで汗だくになりながら穴を掘っては土を被せてを繰り返します。
やってわかったのは、「手作業の方が原木に合った丁寧で緻密な作業が出来る」事。

原木に合わせて㎝・mm単位で穴を掘り、そして丁度よいギリギリの高さで土を被せる。これは機械を使ったら絶対雑になっちゃって同じ様な良い仕事ができない。やはり手間をかけたほど良いものが出来るのだと思います。

 

そして埋め終ったらこんな感じ。どこに舞茸があるかわかる様にテープを張ります。踏んじゃったら舞茸が潰れちゃいますからね。

あんなに草や木の根で凸凹していた地面が綺麗に整えられています。良い仕事してますね~。

そして最後に落ち葉を掛けて完成です。
これは雨の雫が土を跳ねて、舞茸の中に土を巻き込まない為に行います。あとは原木への保護もありますが。
この落ち葉はケヤキ100%の極上の落ち葉です♪

試にワラでも行ってみました。

そして完成♪

着工前の凸凹したクヌギ林が綺麗に舞茸畑となりました♪

さぁあとは出てくるのを待つのみ!

出てくるかな~どうだろうな~楽しみだな~どうやって食べようかな~やっぱりとりあえず天ぷらだよな~。

 

新しい渡川の秋の味覚、こうご期待です(●^o^●)

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