山師の出張 最終日

前日に作業を完了させたので、普通ならそのまま帰るのが一般的でしょうが、うちはそんな温い会社じゃありません。

予定より作業が早く終わったんですから、そりゃ頑張ったご褒美に飲み方するでしょ。そりゃあもう一泊決定でしょ。

 

と言う訳でこの日はお借りした宿舎を綺麗に掃除して撤収するというのが今日の業務でした。

でもね、折角三股まで来たんです。この空いた時間を有効活用しなきゃ勿体ないですよね。なので事業部長にお願いして総合農林の取り組みを見せて頂きました。

今日は「作業員全員で視察」これもやりたかった事。この先行投資が必ず意味を成してくるんです。

まずはドイツ式のかまぼこ型の林業専用作業道路。

日本の林道とは違い、作業のしやすさや持続性が緻密に考えられている林業の為の道路です。道路がかまぼこ型にアーチ状になっていて、雨水等の水の流れが計算されているんですね。だから道が傷みにくい。ま、まだ試験段階ですが独自に道づくりをやっていきたいうちとしては、とっても参考になりました。

そして農業用トラクターにアタッチメントで取り付けられる集材機械。

これもまず日本では見ないので興味深々。

そして育成木施業と列状間伐の視察。

列状間伐はうちの地域ではあまり見ないので興味深々。

そしてスイスやドイツでは一般的になってきた育成木施業についてもお話を聞けました。環境と生産が一体となった考え方に、みんな納得と感心の表情。新しい価値観に触れる瞬間です。

そしてグラップル付きのフォワーダーがあったので作業員の要望でそれも拝見。

こういうの見ると買え買え言うのよね(笑)便利だから。でも確かに便利。

 

 

と言う訳で念願の作業員連れての総合農林視察もでき、大満足の出張となった訳です。

出張がある林業会社だったり、作業員みんなで視察にいく林業会社ってのはなかなか無いんですが、でもそういう「当たり前」っていうのは全く気にしていません。そんな当たり前は守るほどのもんじゃないですよね。この「新しい当たりまえ」を自分たちで築いていくことが、新しいスタンダードを生むんだと思います。

 

簡単な事じゃないですけどね。でもやらなければ進まないし、意外とやってみれば簡単だったりするんです。

 

 

明日は番外編。

 

まだまだつづく。